中国の土壌汚染面積、ベルギーの国土に匹敵ー中国メディア
2014年01月03日
香港紙サウス・チャイナ・モーニング・ポストによると、中国では330万ヘクタールの耕地が過度の土壌汚染で耕作ができない状態になっている。30年にわたる急速な工業化の裏で、中国の農業は危機に直面している。中国の汚染された土壌の面積は、ベルギーの国土にほぼ匹敵するという。12月31日付け環球時報が伝えた。
度重なる環境汚染事件で、中国政府も環境改善の必要性を受け止めている。長年の工業化によって侵食された土壌の改善と、人口増加に伴う食糧供給の確保のため、農村部の汚染問題の解決は大きな課題だ。最も切迫しているのは食糧供給の問題で、中国は1億2,000万ヘクタールの耕地を最低ラインとして確保したい構え。国土資源部の王世元副部長は、「土壌汚染の解決のため、中国は毎年数百億元を投じて重金属に汚染された耕地の修復、地下水の処理の試験事業を開始する」との決意を表明している。
(編集翻訳 小石)